クールな同期と熱愛はじめ
「そう言わずに、ひとりでは飲めませんから、付き合ってください」
高梨さんはそう言いながら立ち上がった。
「宇佐美さんはなにがいいかな。コーヒー? 紅茶? それともお酒の方がいい?」
「いえっ、一応勤務中なのでお酒は……」
胸の前で両手を振って遠慮する。
「それじゃ、コーヒーでいいですよね?」
「……では、お願いします。すみません」
それからそう待たずして、ホテルのスタッフが飲み物を運んできた。
私にはコーヒー、高梨さんにはボトルワインだった。
お酒を飲みながら打ち合わせるのかと、ちょっと不安になる。
高梨さんがお酒をどの程度飲めるのか知らないからだ。
すぐに酔われては困ってしまう。
「そうだ。せっかくだから食事もしちゃおうか」
高梨さんは唐突に提案した。