クールな同期と熱愛はじめ
「うん、聞いてるよ」
『来られそう?』
「うーん……どうだろう……」
これから食事をして、打ち合わせはそれからになる。
今の時刻が午後七時前。
八時頃から打ち合わせを開始するとしても九時頃までかかってしまうかもしれない。
『今どこにいるの?』
「ホテルインテルノ」
『えー!? インテルノ!?』
突然トーンの上がった胡桃の声が耳に響く。
いったん耳から離して、もう一度近づけた。
『そんなところで打ち合わせしてるの? もしかして、高級フレンチでもごちそうになりながら? いいなー』
「ううん、違うよ」
『……どうかしたの?』
超高級ホテルにいるというのに、テンションの低い私のことが気になったのかもしれない。
胡桃は心配そうな声色だった。