クールな同期と熱愛はじめ
「うん……ちょっと……。胡桃から今電話もらって助かった」
『どういうこと?』
「……スイートルームにいるの」
部屋のドアを肩越しに見ながら答えた。
胡桃が電話の向こうで押し黙る。
『インテルノのスイート!?』
興奮してしまったか、さらに声のトーンが高くなる。
「うん、最上階の部屋で……」
『……打ち合わせじゃなかったの?』
数秒後に胡桃は、内緒話でもするかのように声をひそめた。
「それはそうなんだけど、レストランやロビーだと賑やかだからって……」
『大丈夫なの?』
「……多分」
変なことにはならないだろうけど、社交辞令なのか本気なのか、あの猛烈プッシュには正直タジタジだ。