クールな同期と熱愛はじめ
「それなら、私のことも処分してください。元はと言えば、私が言われるままにホテルに行ったからなんです。悪いのは私なんですから」
何度後悔しても足りない。
いつものように会社で打ち合わせをしてさえいれば……。
「桜木から、くれぐれもそうはしないでほしいと言われている」
部長の言葉にポカンとする。
「宇佐美は処分しないでほしいと」
「そんな……」
脱力して、椅子に背中を預けた。
設計を選んでもらったことで舞い上がっていたばかりに、桜木くんを巻き込んでしまった。彼に初めて勝って、浮かれていたからだ。
「とにかく、そういうことだ」
話を締めようとした部長に、「桜木くんはどうなるんですか?」と引き留める。
「訴えないように高梨氏に働きかけるしかない。それまでは、自宅待機とするしかないな」
部長は立ち上がり、私の肩をトントンと叩いてから応接室を出ていったのだった。