クールな同期と熱愛はじめ
◇◇◇
それから五日が過ぎた金曜日。
私は胡桃に連れられてオアシスへと来ていた。
あれからずっと桜木くんとは連絡がついていない。マンションの部屋にもいないようだった。
高梨さんとの一件も、進展は見られない。
どうなるのか不安に包まれたまま、時ばかりが過ぎていた。
「悠里ちゃーん、元気がないねぇ。なにか悩みごと?」
カウンターに座って黙り込んだままの私に、間宮さんが声をかけてきた。
そうだ。間宮さんなら桜木くんがどうしているか知っているかもしれない。
ハッとして顔を上げ、真っ直ぐに間宮さんを見つめる。
すると彼は、少し怯んだように後ずさった。
そんなに強い視線を送ったつもりはない。
「間宮さん、桜木くんが今どこにいるか知りませんか?」
「……なんだ、そんなことかぁ」
間宮さんは胸に手を当てて、フーッと息を吐き出した。
まるで私が脅迫でもしたみたいな反応だ。