クールな同期と熱愛はじめ
「キャンプっていっても、本格的にテントを張ったりするわけじゃなくて、バンガローに泊まるような軽いノリのやつね。バーベキューとかしちゃってさ。大騒ぎしようよ」
「楽しそう!」
私そっちのけで胡桃がはしゃぐ。
「でも、金沢に帰ってるんでしょ? それにこのお店はどうするの?」
土日に休んでしまってもいいのか。
「司なら、明日帰って来るって言ってるから」
「連絡ついたの!?」
間宮さんは顎を突き出して「え?」と言った後、「うん」と返す。その目には、“悠里ちゃんは連絡つかなかったの?”という疑問が滲んでいた。
私からの電話にはいっさい出ないのに。
それは故意だったようだ。
私のせいでこんなことになったのだと怒っているのかもしれない。
「店は、明日の夜だけフランチェスコにお願いしようかと思っているんだ」