クールな同期と熱愛はじめ

そこで待ってましたとばかりに、フランチェスコさんが「オマカセクダサーイ」と胸を張ってアピールした。

フランチェスコさんはイタリアンしか作れないのだから、いっそのことお休みにしてしまえばいいのにと思わなくもない。
とはいえ、この店に来る人は一見さんじゃない限り、メニュー表はないようなものだから、今夜はイタリアンのみですと言われれば、それで納得するだろう。


「でも、私が行って、桜木くんは嫌じゃない?」

「え? なんで?」


間宮さんは不思議そうに私を見た。


「だって、私のせいでこんなことになったわけだし……」

「司はそんなふうに思ってないよ。悠里ちゃんがどう感じているのかはわからないけど、アイツはそういうヤツ。自分の身に起きたことを誰かのせいにしたりしない」


間宮さんの言葉がやけに胸に突き刺さる。
誰かのせいにしてきたのは、私自身だ。
プラン設計が通らないのは、センスのいい桜木くんがいるせいだと。彼は学校に通ったりして彼なりに努力をしていたのに。

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