クールな同期と熱愛はじめ
今、なんて言ったの……?
目を大きくして桜木くんを見つめる。
すると彼は、私から目を逸らして鼻の下をこすった。
「……好きだって言ってんだよ」
桜木くんがぶっきらぼうに言い放つ。
「な、な、なんでケンカ腰なの?」
はっきり言われた照れ隠しで、私までつっけんどんな言い方になった。
「言うだけマシだろ」
「……なにそれ」
「うるせー」
ふと、私の顔に影が差す。桜木くんが腰をかがめたせいだった。
かすめる程度に彼の唇が私に触れる。
不意打ちのキスだった。
「桜木さーん!」
遠くから掛けられた声に私たちはパッと離れた。