クールな同期と熱愛はじめ

私のときとは随分と違うじゃないか。それも“女神”だとは。
やっぱり“かわいい”は最強だ。


「同じ会社の友人で」


途中まで言うと、そのあとを「北原胡桃です」と彼女が引き継いだ。


「へぇ、胡桃ちゃんっていうんだぁ。すっごいキュートな名前」


間宮さんが両肩を交互に前後へと揺らす。まるで身悶えているみたいだ。


「ありがとうございます」


それに対して引くことなく営業スマイルを浮かべながら、胡桃が私に目で訴えかけてくる。
「この前の合コンで一緒だった人」と小さく耳打ちをすると、彼女は納得したように頷いた。

まだ時間的に早いからか、店内にお客の姿はない。「ぜひに」と間宮さんにお願いされて、私たちはカウンター席に腰を落ち着けた。


「飲み物はなににする?」


忙しなくまばたきをしながら、間宮さんが尋ねる。

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