今度は日本を救います
「その楓様、とやらに興味を持った俺達はこの世界に来た。そこには俺達の世界の魔法使いと、魔法が使えないフリをするあんたがいた。……何か言いたいことは?」



マイクを差し出してきたので、思う存分訂正させて貰おう。



「黙っていたのは、エラーが出たからって私をバカにしてきたからそんな人達に言う必要性を感じなかった。だから私は謝らない。あと先に行っておくけど、魔人に会ったことを言わなかったのは、あんな訓練でヘナヘナになる人達に言ったって意味ないと思ったから」



話しながら魔法使い達の前、魔人達の正面に立つ。



「最後の訂正。あなた達にとって命に関わることだから覚えておいて。騎士団のやつは何の役にも立たなかった」



あの時は本当酷かったなぁ……



「王族は余所者だけに良いところを渡すわけにはいかなかった。だから、騎士団で4、5番目に強い、いた方がいいけど、別にいなくても困らない人達を一緒に連れていかせた。でも、そいつらは魔王の前に戦った魔族っていう人達との戦いであっさり死んだよ。魔族に擦り傷1つ付けることなく、挙句の果てに私を身代わりにしようとしてね。残された私は1人で40人近くの魔族を殺して、もうほぼ限界に近い体を無理矢理動かして魔王を殺した」



殺す、という普段から使っている言葉を、私が使うと生徒達はみんな顔が青ざめた。


こんな人達が魔人を相手に出来るわけがない。

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