クールな課長とペットの私~ヒミツの同棲生活~
「私を……養女に?」
「ああ。実の子ではないから認知はできないが、葛城家に養女として迎え入れるつもりであったのだ。
そのための準備も弁護士としていたし、千夏のこともきちんとするつもりだった。決して見放したわけではない!……だが……千夏は」
勇人さんは片手で顔を覆い、その場で膝を着くとうめき声を上げた。
「……すまない……いくら言い訳を並べたところで、今更過ぎる……私は……千夏を殺したも同然だ。私が浮気などしなければ……私が千夏を恋人になどしなければ……きっとあなたは千夏ともっと暮らしてしあわせになれたはずなのにな……」
じゃり、と勇人さんは敷き詰められた玉砂利を握りしめる。肩を震わせながら――彼は涙を流してた。
「本当に……すまない! どう詫びたら良いのだ……」
声を上げるでなく静かに涙を流す勇人さんの異変に気付いたか、シークレットサービスが近づこうとしたところを、勇人さんは片手を上げて制する。
「夕夏さん……私に償わせて欲しい。何をしたところで千夏は帰って来ないが……せめて、あなたには。
あなたの希望を好きなだけ叶えよう」
涙で濡れた頬を拭わぬままに、膝を着いたまま勇人さんは顔を上げて私に懇願してきた。
「どうか……希望を私に聞かせてください」