悪い目覚め

哀雨side


私はいつも2番目だった
どんなに頑張っても2位…
愛紅が1位をとる度に劣等感…

お父様には褒めてもらえない…

小さい頃はただ単純に良きライバルだと思っていたが
学年が上がるにつれ憎きライバルへと
変わっていった。

お父様や周りは必ず愛紅と比べ

出来損ない 努力が足りない

と言われ続けてきた。

みんなからちやほやされる愛紅が憎かった
悔しい…愛紅さえ居なければ…
そんなとき片廣に出会った。

小さい頃からずっと一緒に居た暗架が
拾ってきた私とは生きる世界が違う人間
私よりも出来損ない

暗架の巧みな言葉によって簡単に操られ
私の望んだ通りに愛紅を殺してくれた。

これで私はずっと1位で居られる。

嬉しいはずなのに…
私の目からは涙が次から次へと
溢れ出てくる。

止めようにも止まらない…
次から次へと忘れていたはずの
封印したはずの記憶が
愛紅との楽しかった思い出が出てくる。

そんな私を見てか暗架はそっと優しく
私を抱き締めて

「思う存分泣いてください」

と言われた瞬間

私は声をあげて泣いた。



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