次期社長はウブな秘書を独占したくてたまらない
五階建てビルの一階は広々としたロビーで、受付の他には二組のソファとテーブルだけ。それぞれは観葉植物の影になって、受付からは座る人が見えないようになっている。
「ここって‥‥」
「いわゆるトータルサロンってやつかな。上には洋服、バックや靴、宝飾品なんかがあって、ヘアメイクもやってもらえる。前に俺が連れてった店の、更にグレードアップしたバージョンだと思えば、ほぼ正解だ」
前にって言うのは、夏希さんの個展の時に駿介がワンピースを買ってくれたお店の事だろうか。あそこもかなり高級そうだったけど、更にグレードアップって‥‥想像がつかない。
耀子母さんは何度も来てるみたいだけど、私は聞いた事ないし、日常的に利用するお店じゃないのかも知れない。國井当主夫人が特別な時に利用する店って事なんだろうか?
「ほーら、また!そんなにシワを寄せて、何を考え込んでいるの?」
自分の思考に浸ったまま、駿介に促されるままボンヤリと歩いていた私の眉間がまた伸ばされる。もちろん、目の前にはアップの耀子母さんがいて、めっと視線で叱られた。
「ごめんなさい。癖なのかな、自分では気が付かなくて。よくしてる?」
「ここって‥‥」
「いわゆるトータルサロンってやつかな。上には洋服、バックや靴、宝飾品なんかがあって、ヘアメイクもやってもらえる。前に俺が連れてった店の、更にグレードアップしたバージョンだと思えば、ほぼ正解だ」
前にって言うのは、夏希さんの個展の時に駿介がワンピースを買ってくれたお店の事だろうか。あそこもかなり高級そうだったけど、更にグレードアップって‥‥想像がつかない。
耀子母さんは何度も来てるみたいだけど、私は聞いた事ないし、日常的に利用するお店じゃないのかも知れない。國井当主夫人が特別な時に利用する店って事なんだろうか?
「ほーら、また!そんなにシワを寄せて、何を考え込んでいるの?」
自分の思考に浸ったまま、駿介に促されるままボンヤリと歩いていた私の眉間がまた伸ばされる。もちろん、目の前にはアップの耀子母さんがいて、めっと視線で叱られた。
「ごめんなさい。癖なのかな、自分では気が付かなくて。よくしてる?」