次期社長はウブな秘書を独占したくてたまらない
言い聞かせるように呟いた小さな声は、それでも駿介が大好きだと心が叫んでるみたいで。

私は早足のまま、会場を出でレストルームに向かった。

「おめでとう」といって駿介を冷やかすのは後日にしよう。駿介と夏希さんを祝福するには、まだ覚悟と時間が足りな過ぎるから。




























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