冷淡なる薔薇の王子と甘美な誘惑
一日、一日、ディオンを想う心は、膨らみを増すばかり。
受け止めてもらいたい掌は、まだ包んではくれない。
でも、きっと近いうちに、またあの漆黒の瞳で見つめてくれるはずだ。
そして、その気高い姿で、国の未来を明るい方へと導いていく。
フィリーナはそれを、密やかに支えると決めている。
いつか、ディオンの隣で国を支える王妃が現れる、その日まで――……
小さな胸の痛みを感じながらも、ディオンへの想いは変わらない。
ディオンが眠っている姿にも、心は熱く膨らむのだ。
そういえば、とディオンの部屋には、いつもの薔薇の香りが足りないようだと思いあたり、フィリーナはそのまま薔薇園の方へと足を向けた。
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受け止めてもらいたい掌は、まだ包んではくれない。
でも、きっと近いうちに、またあの漆黒の瞳で見つめてくれるはずだ。
そして、その気高い姿で、国の未来を明るい方へと導いていく。
フィリーナはそれを、密やかに支えると決めている。
いつか、ディオンの隣で国を支える王妃が現れる、その日まで――……
小さな胸の痛みを感じながらも、ディオンへの想いは変わらない。
ディオンが眠っている姿にも、心は熱く膨らむのだ。
そういえば、とディオンの部屋には、いつもの薔薇の香りが足りないようだと思いあたり、フィリーナはそのまま薔薇園の方へと足を向けた。
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