冷淡なる薔薇の王子と甘美な誘惑
「グレイス様……?」
明らかに給仕室ではない部屋に入るなり、グレイスはランタンを小さな手からそっと抜き取った。
そばの棚に二つの灯りを置くと、その灯りを遮るように閉めた扉の方へとカレンを追い詰める。
「あの、ここは……」
ランタンの灯りを背にするグレイスの表情は、暗くて見えない。
カレンの細い腰を引き寄せ、おもむろに顎を掴むと、華奢な身体からショールが舞い落ちる。
疑問を零し続ける呆けた口元に、グレイスは有無を言わさず口唇を寄せた。
「……っ!」
突然合わせられた口唇に大きく目を見開くカレン。
少し冷たさを感じた口唇の角度が変わると、カレンは渾身の力でグレイスの胸元を押し退けた。
明らかに給仕室ではない部屋に入るなり、グレイスはランタンを小さな手からそっと抜き取った。
そばの棚に二つの灯りを置くと、その灯りを遮るように閉めた扉の方へとカレンを追い詰める。
「あの、ここは……」
ランタンの灯りを背にするグレイスの表情は、暗くて見えない。
カレンの細い腰を引き寄せ、おもむろに顎を掴むと、華奢な身体からショールが舞い落ちる。
疑問を零し続ける呆けた口元に、グレイスは有無を言わさず口唇を寄せた。
「……っ!」
突然合わせられた口唇に大きく目を見開くカレン。
少し冷たさを感じた口唇の角度が変わると、カレンは渾身の力でグレイスの胸元を押し退けた。