冷淡なる薔薇の王子と甘美な誘惑
声と足音がすっかり消えてしまってから、ワゴンに手を置いた。
フィリーナの中の良心が、とてつもない罪悪感を引き連れてくる。
――これは本当に、致さなければならないことなの……?
グレイスに握らされた小さな包みが、一体何なのか、フィリーナは気づかないふりをするのも苦しかった。
――“どうすることがお前にとって一番最良なのかは、わかるだろう?”
夢幻に揺られる極上の幸せと、目を瞑りたくなるほどの恐怖。
振り幅の大きな選択肢は、ワゴンの持ち手を握る掌を、酷く汗ばませていた。
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フィリーナの中の良心が、とてつもない罪悪感を引き連れてくる。
――これは本当に、致さなければならないことなの……?
グレイスに握らされた小さな包みが、一体何なのか、フィリーナは気づかないふりをするのも苦しかった。
――“どうすることがお前にとって一番最良なのかは、わかるだろう?”
夢幻に揺られる極上の幸せと、目を瞑りたくなるほどの恐怖。
振り幅の大きな選択肢は、ワゴンの持ち手を握る掌を、酷く汗ばませていた。
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