誰かが君に恋してる。~純情男子の恋の傾向と対策
クシャ…
俺はマニュアルを右手で握り潰した。
「おい!ピカル!?」
的矢の焦った声が響く。
そうだろ?俺、決めたんじゃん。
想いを全部君に伝えるって。
君が教えてくれたこの愛おしい気持ちも、切ない気持ちも、
全てが俺の羽ばたく原動力であることを。
これからも俺の天使であり、翼であって欲しいことを。
俺の言葉で、その瞬間の心のままに
伝えよう─
それが「全部」ってこと、だろ?