現状報告!オタク女子ですが、エリート上司に愛されてます。
だけど、今さらなにもかも遅すぎるよね。もう戻れないんだから。

そんなことを思いながら、ゴロンと寝返りを打った、その時だった。

ピンポーン、と家のチャイムが鳴った。


誰? 宅配便?

めんどくさいなぁ……と思いながらも、重たい腰をあげて、玄関へと向かう。


ピンポーン、と繰り返し押されるチャイムに、私は「はあい。今出ます!」と、ちょっと不機嫌さを現しつつ、言った。


ガチャ、と玄関の戸を開ける。


すると、そこにいたのは。



「よう」

「志っ……」

木さん。
そこにいたのは、志木さんだった。
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