現状報告!オタク女子ですが、エリート上司に愛されてます。
「いや、だって係長がすごく必死な感じだったから」
水道で手を洗いながら、牧原さんが私に言った。
あの後は、何事もなかったかのようにいつも通りに仕事をしていたのだけれど、どうして牧原さんたちがあんなにもアッサリと反省の言葉をくれたのかがずっと気になってはいた。
そして、お昼休みに化粧室でたまたま牧原さんとふたりきりになったので、そのことについてさりげなく聞いてみると、そんな言葉が返ってきた。
「すっごい緊張してるし、戸惑ってるし。きっと本当は言いたくないことをがんばって言ってるんだろうなって思ったら、さすがに無視はできませんでしたよ」
牧原さんは半笑いでそう答えた。
なんだか私、本当は上司のはずだけど、これじゃあまるで後輩のようだ。良い上司、なんて遠い願望かもしれない。でも、一歩踏み出せたし、とりあえずはそれで良しとしようか……。
すると彼女は、思いがけない言葉を発する。
「志木課長に言われたんですか? 私と香島に注意しろ、って」
「えっ?」
突然そんなことを言われたから、私はなんて答えればいいのかがわからず、口ごもってしまった。
すると牧原さんは、鏡を見て前髪を直しながら、言った。
「やっぱりそうなんですね。係長からあんなこと言ってくるのは意外だったもので。もしかして、私たちのせいで係長が課長に怒られてしまいました?」
「いや、怒られてはないよ」
「そうですか、なら良かったです。志木課長って、クールだけどカッコいいし良い男ですよね」
あれ。またしても意外な言葉が発された。
水道で手を洗いながら、牧原さんが私に言った。
あの後は、何事もなかったかのようにいつも通りに仕事をしていたのだけれど、どうして牧原さんたちがあんなにもアッサリと反省の言葉をくれたのかがずっと気になってはいた。
そして、お昼休みに化粧室でたまたま牧原さんとふたりきりになったので、そのことについてさりげなく聞いてみると、そんな言葉が返ってきた。
「すっごい緊張してるし、戸惑ってるし。きっと本当は言いたくないことをがんばって言ってるんだろうなって思ったら、さすがに無視はできませんでしたよ」
牧原さんは半笑いでそう答えた。
なんだか私、本当は上司のはずだけど、これじゃあまるで後輩のようだ。良い上司、なんて遠い願望かもしれない。でも、一歩踏み出せたし、とりあえずはそれで良しとしようか……。
すると彼女は、思いがけない言葉を発する。
「志木課長に言われたんですか? 私と香島に注意しろ、って」
「えっ?」
突然そんなことを言われたから、私はなんて答えればいいのかがわからず、口ごもってしまった。
すると牧原さんは、鏡を見て前髪を直しながら、言った。
「やっぱりそうなんですね。係長からあんなこと言ってくるのは意外だったもので。もしかして、私たちのせいで係長が課長に怒られてしまいました?」
「いや、怒られてはないよ」
「そうですか、なら良かったです。志木課長って、クールだけどカッコいいし良い男ですよね」
あれ。またしても意外な言葉が発された。