現状報告!オタク女子ですが、エリート上司に愛されてます。
その言葉に、今日何度かのときめきを覚えたのも確かな事実だ。
でも。
「……ごめんなさい」
私の口から出たのは、そんな言葉だった。
「え、なに? 俺フラれてる?」
「あ、いえ、その……」
「できれば三ヶ月間はフラないで我慢してほしいんだけど」
「が、我慢だなんて、そんな! そういうんじゃなくて、その、だけど……!」
思わずあたふたしてしまう私に、志木さんは軽く笑って、
「いいよ、ゆっくり言ってごらん」
と、やさしく促してくれる。
……こんなふうにやさしくて、尊敬もできる、おまけにカッコいい上司に愛の言葉をもらって、うれしくないわけがない。たとえ私が二次元に興味なくたって。
だけど、私はやっぱり……。
「……志木さんが私のこと好きって言ってくれたのはもちろん嫌ではないですし、仕事をがんばってる姿を褒めてもらえたこともうれしかったです。
だけど……私が仕事をがんばっていたのって、私が二次元の世界が大好きすぎて、恋愛にも結婚にも興味がなくて、母からの視線が痛かったからなんです。仕事に精を出していれば、休日にデートとかせずに家でアニメ観たりしていても、母もなにも言わなかったので。
それに……私、すでに何度も志木さんにドキドキ……させられていますけど、三ヶ月経っても、志木さんのこと……好きにはならないと思います。やっぱり私、二次元が大好きなので。
だから、その……」
何様なんだろう、という自覚はあるけれど、思わせぶりな態度しちゃいけないって思うから、私は失礼を承知で、自分の気持ちを彼に伝えた。
だけど、彼は。
「それでいいよ」
と、笑いながら答えるのだった。
でも。
「……ごめんなさい」
私の口から出たのは、そんな言葉だった。
「え、なに? 俺フラれてる?」
「あ、いえ、その……」
「できれば三ヶ月間はフラないで我慢してほしいんだけど」
「が、我慢だなんて、そんな! そういうんじゃなくて、その、だけど……!」
思わずあたふたしてしまう私に、志木さんは軽く笑って、
「いいよ、ゆっくり言ってごらん」
と、やさしく促してくれる。
……こんなふうにやさしくて、尊敬もできる、おまけにカッコいい上司に愛の言葉をもらって、うれしくないわけがない。たとえ私が二次元に興味なくたって。
だけど、私はやっぱり……。
「……志木さんが私のこと好きって言ってくれたのはもちろん嫌ではないですし、仕事をがんばってる姿を褒めてもらえたこともうれしかったです。
だけど……私が仕事をがんばっていたのって、私が二次元の世界が大好きすぎて、恋愛にも結婚にも興味がなくて、母からの視線が痛かったからなんです。仕事に精を出していれば、休日にデートとかせずに家でアニメ観たりしていても、母もなにも言わなかったので。
それに……私、すでに何度も志木さんにドキドキ……させられていますけど、三ヶ月経っても、志木さんのこと……好きにはならないと思います。やっぱり私、二次元が大好きなので。
だから、その……」
何様なんだろう、という自覚はあるけれど、思わせぶりな態度しちゃいけないって思うから、私は失礼を承知で、自分の気持ちを彼に伝えた。
だけど、彼は。
「それでいいよ」
と、笑いながら答えるのだった。