恋愛対象外だから!【おまけ追加】
家に帰宅して、リビングのソファーにカバンを投げつけた。
そのまま2階に直行!
「ふーうか!」
と言いながら俺はドアを開けた。
多分いてるはず。
「…ん?はるちゃん。」
俺は驚愕した。
熱出してるくせに、机に向かう楓加がいた。
いや、熱で頭がどうかしたのか?
「えっと?何やってるわけ?」
机の上にあったのは小学生の教科書じゃなくて中学生の教科書。
裏には “椎名 蒼眞”と書かれていた。
「…勉強だよ?
あ、そうだ!はるちゃんここの証明教えて!」
「ん、…どれ?」
数学のなかで証明がいちばん面倒臭い。
けど、仮定から結論まで求めるだけ。
「 ────だから結論はそうなる。」
「はるちゃん教え方上手!」
普段、馬鹿ども(恵佑・亮平)に教えてるからだいぶこういうのは慣れている。
何より、楓加は暗記力に優れている。
「はるちゃん、先生になればいいのに!」