恋愛対象外だから！【おまけ追加】

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再び家に帰って来たのは、夜の7時前。
T大学の教育学部の資料を集めていた。



「ただいま。」


「はる君 はる君！大変だよ！」



いきなり玄関に飛び込んできた野郎は唯
血相を変えた様子だ。



「…どうかしたのか？」


「蒼君が事故にあったって、それで京君がさっき病院に……。」



蒼が事故？部活帰りか？



「はる兄、おかえり。…蒼兄なら大丈夫だよ。運動神経が良かったから軽傷らしい。」


「はるちゃん、遅かったねー。あ、晩ご飯すぐに用意するね！」



何故、小学生2人が冷静で高校生が騒がしいんだ？精神年齢の問題か。


特に、類に関してはおかしすぎるほど。

こいつ小1か小2だっけ？



「てか、唯は落ち着け。
……とにかく、蒼は無事なんだろ？」


「無事だけど！蒼君が事故にあったんだよ？
これが落ち着かずにいられるの？！」



それを言うなら、楓加と類はかなり冷静。
椎名家はある意味、変人なのか。



「唯兄、騒がしい。近所迷惑だよ。」


「ちょっ、類君ひどすぎる！僕は、蒼君が心配なだけなんだよ？！」