恋愛対象外だから!【おまけ追加】
「…似てる?」
「めっちゃ似とる。…やから、ふうちの気持ちなんてわかってまうねん。」
いつもヘラヘラと笑ってる夏樹君の顔が少し曇ったことがわかった。
「…そ、うなんだ。」
「とりあえず、ふうちの気持ちの整理つくまでここにいてな。
あ、ふうちなら永久就職してもええで?」
永久就職って…、
「…っ、しない!」
暗かった空気を一瞬にして明るくした夏樹君はやっぱり凄いんだな。
芸能界にいてるし、…そうだよね。
蒼ちゃんだって…、そうだった。
KYのようにいつも場の空気を変えていた。
「相変わらず、ふうちはガードがキツイな。」
「夏樹君には、相応しい人がいるよ。
あたしじゃ、夏樹君は勿体無いよ…。」
京ちゃんにも、
はるちゃんにも、
唯ちゃんにも、
蒼ちゃんにも、
類ちゃんにも、
みっちゃんにも、
椎名家に、あたしは勿体無いよ。