恋愛対象外だから!【おまけ追加】
「ま、その話は家帰ってからするとして。…それよりさ、今日は何の日?」
え?
この人は何を言ってるんだろう。
あの、はるちゃんが『恋人の日』を知っているはずがない。
「数学の小テストの日でした…。」
「それもあったけどさ。…他には?」
「な、何もないです。」
「へー?…俺さ総合クラスの子達に聞いたんだけど今日『恋人の日』らしいよ。
さて、楓加は何がしたい?」
いつも、はるちゃんは唐突すぎる。
というよりか、はるちゃんはこういう行事は別に今まで関心を示さなかったのに。
「…な、何がしたいって、」
「それとも俺がしたいことでもいいの?」
「…へ?」
そう言いながら、あたしを引き寄せる。そして毎度のようにはるちゃんの膝の上に座らされる。
多分、漫画だったらキュンってするんだろうけど実際やられてみるとキュンどころじゃないことに気づいた。
実際はキュンを通り越してのギュンだ。
「俺さ一度学校でこういうことしたいって思ってたんだよね。」
そう言ってニヤッとした。はるちゃんが大体なにか企んでるときは怖い。