松田先生オシエテ.

「先生、聞いて下さい」


「どうした」


あたしは松田先生に
聞いてほしくて。



「友達って言うか、
話せる人が出来ました。」


松田先生は
目を細めて



「そうか、よかったじゃねぇか。
一歩、前進したな。木下」



一歩前進─



その言葉が何だか嬉しくて。



松田先生は
この調子だぞ、木下



そう言ってくれた。



「友達ってどうやって作るもの?」



松田先生に
全部教えてほしかった。



全部、ゼンブ、1から
イケナイことも
先生に教えてほしかった
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