青春はチョコレートの味がした
死神のチョコレート
「はぁぁぁぁ………………」
と、新しい学校に行く途中俺は今日で何回目かというほどの盛大なため息をついていた。
だって自分勝手な親父のせいで一体俺がどれだけ大変だったことか……。
まぁ、仕事なんだし、親父が海外にいくことに関していえば文句などない。
必死に俺のため(?)に働いてくれているのだからむしろ感謝してるくらいだ。
だが、それと転校とは話が違う!
なぜなら!!
俺には浅野友香というかわいい幼ななじみがいるのだ!
ぶっちゃけいうと俺はその子に恋心を抱いているのである。
俺だけでなく他のクラスのやつ、はたまた上級生にまで友香はとにかくモテた。
そのなかでも俺は友香と近いポジションでことが有利に進むであろうと頑張ってきたのだ。
それが転校だなんて!!
しかもちょっとやそっとで行き来できる距離ではない。
かくゆ俺はいまドン底だった。
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