きっとこの輝きは消えないでしょう。






軽く手を振られ見送られる。



ザンの後ろを通り過ぎてボスのいる扉の前に立つ。



すごく嫌な予感しかしない。




絶対怒られるんだ。
あの地鳴りのような声で。




今まで一度も怒られるようなことはしないできたオレでも、ボスの怖さなら重々承知している。



何度も聞いてきたから、仲間が怒鳴られているのを。




想像しただけで震える。




握り締めていた拳に少し空気を入れると汗ばんでいたことに気付いた。





やばいな、相当緊張してる。




大きく息を吸ってドアノブに手を触れるか触れないかのところで背後からオレを呼ぶ声がした。




もちろんザンの声だ。



振り向けば仁王立ちしてオレを見ている。
さっきと同じ表情をして……。





「おい、早く入れよ。長すぎねぇか?待たせ過ぎだ。サッサと行けばいい……ッカハ……!」


「フン」





なんだよ、せっかく意を決して入ろうとしたのに!

また振り出しじゃんか!




せいぜいもがき苦しんでいるんだな。

いくら副ボスだからといってこればかりは頭に来る。




だからオレはボスの大事な部分を思いっきし蹴ってやったんだ。



この優越感はここで終わりだけど……。








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