きっとこの輝きは消えないでしょう。
「手伝ってくれるの?」
「う、うん」
「……危険かもしれないよ。オ、私と行動すると。それでもいいって言うなら……」
危険ってさっきみたいなのかな?
それだったら大丈夫だよ。
1人より2人の方が追っかけられることもない。
それに、僕、男だし。
僕は大きく力強く頷いた。
すると、彼女は目をキラキラさせて手を握ってきた。
それから周りに花が咲いてみえる、その笑顔。
本当に彼女はきみ何じゃないのかと思わせるくらい、眩しい。
「私はアンザ」
「僕は、トパズ」
そう名乗ると2人の間に風が通った。
「よし!じゃあ今日は散歩する!案内してよトパズ」
声を張り上げた彼女は僕の手を掴んで駆け出す。
久しぶりの手の温かさに胸が少し高鳴った。
たぶん僕は笑っている。
そんな気がした。