冷徹副社長と甘やかし同棲生活
のんびりした口調とは対照的に、てきぱきと服を組み合わせていく。あっという間に四組のコーディネートが出来上がった。
「わあ、どれもおしゃれだね」
「でしょ? 着心地のいいものばかりだから、部屋着に最適だよ。シンプルに見えてこだわりのあるデザインだし、普通に着るだけでオシャレに見える」
「そうなんだ、早く着てみたいな」
「ぜひぜひ! でも着替える前に、少しお話ししようよ。僕、美緒さんに興味があるんだ」
「私に?」
葵衣くんはベッドの空きスペースに、私はデスク傍の椅子に腰を下ろした。
「うん。お兄ちゃんが家族以外の人と住むなんて初めてだから。どんな人かなって思って」