冷徹副社長と甘やかし同棲生活
「……中垣さんにどう思われようが、構いません。早く話を聞かせてください」
「わかったよ。その前にさ、ひとつ質問していいかな?
」
「どうぞ」
「懇親会の帰りさ、タクシーに乗ってどこに行ったの?」
「……え?」
思わず、中垣さんの顔を見つめた。彼の瞳が、妖しく光ったようにみえた。
「あの時ね、一応君を追いかけたんだよ。そしたらさ、タクシーに乗る君を見つけてね。すぐ近くに家があるならわかるよ? でもさあ、柏木さんの家ってけっこう遠いよね? 何度か、駅と反対方向から歩いてくるのも見たよ」
「どうして、家の場所を知っているんですか……?」
「そんなの当たり前じゃん。俺、人事だよ? 社員全員の個人情報を調べるくらい簡単さ」