冷徹副社長と甘やかし同棲生活

「君、副社長に枕して内定勝ち取ったんじゃない? つまり、君は副社長のセフレなんだ」

「……え?」

「あの日も、タクシーで副社長の家に行って、身体で慰めてもらったんじゃない? 肉体関係を持っているうちに、本気で好きになったんでしょ。女って、心と身体が繋がっているっていうしね」


 得意気に推理を披露しているけれど、かすりもしていない。ダメ探偵すぎてしらけてしまう。どういう思考回路を持っているのか気になるくらいだ。


「全く違います。でたらめなことを言わないでください」

「いやだな、推測だけで呼び出したりしないよ」

「えっ?」

「ちゃんと、証拠だってあるんだ。……ほらね」

 中垣さんは、ワイシャツの胸ポケットからスマホを取り出すと、私に見えるように向けた。

 彼のスマホには、手を繋いでマンションに入る私と椿さんが写っている。


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