冷徹副社長と甘やかし同棲生活
一気に血の気が引いていくような気がした。どうして、中垣さんがこんな写真を持っているのか。まさか、私たちを疑って、見張っていたというの?
どうしてそこまで、証拠をつかもうとしているのか全く理解できない。
「仲良くおてて繋いで、マンションに入って。これでも男女の関係じゃないっていうの?」
「それは……」
違うのに、どうやって否定すればよいのかわからない。こんな勘違いをされるなら、いっそ真実を伝えたほうがいいのかもしれない。でも、私の判断で話してもいいのかわからない。
彼が納得するような話を作り上げるのが一番だろうけど、うまく頭が回らない。
黙り込む私を、中垣さんは鼻で笑った。
「いるよね、何度か関係を持っただけで勘違いしちゃう子。副社長クラスのひとが、君のような庶民を相手にするわけないのに。ある意味、君は被害者なのかもしれないね」