絶対に痩せられるダイエット
座らされたなよ子は
ののかを見上げてこう言った。



「ののかちゃんには負けない」


ブチッ


どこかでそんな音が
聞こえたような気がした。



頭の線が切れたののかは青ざめた表情で
カバンから何かを取り出した。


ゼリー。


ののかはカバンから
ゼリーのパックを


一つ二つと取り出していく。



「これ何かわかる?」



目を見開いたののかが
なよ子に尋ねる。


なよ子は何も答えず
じっとののかを見つめている。


「ぜりー。この寒天ゼリーが
今日の私の晩ごはん。


この意味があんたにわかる?」


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