絶対に痩せられるダイエット
「ぐ!ぐははぁぁぁ!」


なよ子は物凄い変な声を出したかと思うと


ウインナーをつかもうとした右手を
左手に持ったボールペンで突き刺した。


「ぎゅうううううぁぁぁ」


また変な声を出したなよ子の顔は
汗でびっしょり。


しかしボールペンが突き刺さった痛みで
すこし正気に戻ったなよ子は


ゆっくりと弁当のふたを閉じていく。


「おいその男子」


なよ子は横に座っている
アホそうな男子に声をかけた。


「んーなにー?」


シャーペンを鼻に突っ込みながら
返事をした男子に


なよ子は目の前の弁当を差し出した。
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