絶対に痩せられるダイエット
無意識だった。


本当に無意識に
なよ子は売店に置いてある


アンパンにかじりついた。


袋から出そうともせず
そのままかぶりつくなよ子。


「ちょっと!お金払ってください!」


売店の店員が当然
なよ子に注意する。


その声を聞いて我に返った
なよ子。


そして自分の口に入っている
袋のままのアンパンを見つめる。


「すいません…」


小さな声で謝るなよ子。


顔を真っ青にして
100円を払う。


アンパンを握りしめ
逃げるように売店を走り出た。



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