欲望の飴と飴売り少女
「山下さんがいいならいいけどさ、木原って山下さんのこと陰でめっちゃ言ってたんだよ」
みぃがにやりと笑った。
「え?」
山下はとぼけた声を出した。
「 あたしの川野くんにべたべたしてうざいって!」
今度はりんが言った。
確かに山下の悪口は沢山言ったけど『あたしの川野くん』とか言った覚えはない。
「そんなこと言った覚えないけど…」
あたしはみぃ達を睨みつけた。
「みぃちゃん、りんちゃん…木原さんはね、唯一の友達の山下さんが離れてくのが怖いんだよ! それに川野くんに知られたら嫌われちゃうしね」
岡田さんが言った。
山下にしては珍しく困った顔ような戸惑ったような顔をしている。