欲望の飴と飴売り少女
今日はチャイムが鳴る前に学校についた。教室もまだ、がやがやしている。

「春香〜おはよぉ!」
みぃとりんの声がした。

「お、おはよう」
元気ないな挨拶をしてしまった。

「どうしたの?」
あたしが元気ないのが心配に思ったのかあたしの顔を見る。

「あたしの目、おかしくないかな」
腫れぼったい目が気になって仕方がなかった。


「えっ?いつも通りだと思うけど…」
みぃが何のこと?とよくわからないながら答える。


そんなわけがない。いつも通りってあんなに目が腫れていたのに。


「鏡、持ってる?」

「う、うんあるよ。」
りんが、かばんから手鏡を持ってきてあたしに渡した。

「あれ、いつも通りだ。」
鏡を見るといつも通り奥二重の目だ。赤くなってない。腫れぼったくもない。


本当にあの飴は願いが叶う…すごい。


「春香、本当にどうしたの?」
「えっ⁉︎なんでもないよ。鏡ありがとう〜」


__あははは、亮太。
廊下の方から山下と川野くんの声がする。
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