欲望の飴と飴売り少女
「荷物入れて、すぐ行くから」


お母さんは自分の部屋に行き、キャリーケースに荷物を詰め始めた。


「じゃあ、行くわね。洗濯よろしくね。」


「うん、分かった。行ってらしゃい、」


『バタン』

ドアを閉めた。

あたしは洗濯機の下に置かれた母の服を見てため息をつく。なんであたしがお母さんの洗濯しないといけないんだよ。お母さんの服を洗濯機にぐちゃぐちゃにして入れた。



茶封筒の中身を開けると1万円も入っていた。




1人でクスッと笑った。なにを買おうか。お洋服に、化粧品、アクセ、靴…でも、全部買ったらお金が無くなる。



急いでネットで調べた。安いお店、安いお店、安いお店あった!


気づくともう朝になっていた。



「ふぁ〜」

あたしは徹夜したせいか大きなあくびをした。


「早く準備して買いに行こう…」


リビングに行き、食パンにジャムを塗った。口に入れた。
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