Elevator Girl
囁いたのと同時に、唇を奪われた。

最初は遠慮がちに、次第に力強く。


熱くて深いキスに翻弄されながら、

手を引かれるままに、エレベーターに入る。



「…まだ、君の気持ちを聞いていない」


「っ…久堂さんが、すき…」


溶けそうになりながら唇を震わせると、

久堂さんは笑って52F行きのボタンを押す。


「だったら、あの面接の時の言葉を忘れるな」

「…えっ」


「一生だと、言っただろう?

俺には日向あおいが必要だ。


…一生そばにいてくれ」




我が儘な台詞とともに、強引なキスが降ってきた。



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