その件は結婚してからでもいいでしょうか

ベッドの上に先生はいた。先日と同様、頭まですっぽり布団をかぶっている。

よかった、今日は裸じゃない。

なぜ分かったかというと、布団がずり落ちて、下半身が丸見えだからだ。わずかな布団を抱えるように、足をクロスさせている。
今日はなんだかよれよれのトレーナー。

美穂子はそっと近づいた。上から見下ろす。

「先生、もう十時ですけど、大丈夫ですか?」
「……十時? 十時……。朝の?」
布団のしたから、もごもごした声が聞こえた。

「はい」

そこで先生の足が布団を探すように、バタバタ動いた。それから諦めたように仰向けになる。

美穂子の目が、初めて見るものを捉えた。

なんで、これ。膨らんで……。

「ぎゃーっ!」
美穂子は絶叫した。

「うわっ」
驚いた先生が飛び起きる。

「最低っ。不潔っ。しんじらんないっ」

「な、なにが?」
先生がパニックになって、キョロキョロする。

美穂子は必死に布団を持ち上げ、先生の局部に投げつけた。

「あっ」
それで理解したのか、先生が布団をかき集めて股間を隠す。

「汚いっ。ありえないっ」
美穂子は叫んだ。

「や、ごめん。だけどね、これは勘弁して」
先生が言う。
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