恋の神様におまかせ♪



「……どこ見て話してんだよ」


「……そ、外」


わかってるっつの。


「……こっち向けよ」


ベットに手をついて、油良の耳を撫でる。


「んっ……!」


ビクッと肩を跳ねさせて俯く。


こ、声が………かわっ………可愛すぎる………!!

理性が吹っ飛びそうだ。


「油良?」


「………」


「……早水」


耳元でそう囁いた瞬間、油良が咳き込んだ。

すっげぇ動揺してる。


こいつって、こんなに可愛かったっけ?


マスクをスルッと外す。


唇をキュッと結んで、目を絶対俺の方には向けない。


体を少し前のめりにすると、目の前に油良の真っ赤な顔。


「………なぁ、早水」


このまま、


「……俺のこと」


キス、しても、


「…………好き?」






いい、かな?







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