冷徹部長の愛情表現は甘すぎなんです!
自分のパソコンに視線を戻したわたしは短く息を吐き、気持ちを切り替えて作業をはじめた。
データベース管理ソフトの使い方に不安があるので、テキストを見てわからないところを確認しながら進めていく。忘れないように印をつけながら集中して読んでいると、「コーヒー飲む?」と声をかけられて、顔を上げないまま「はい」と答えた。
空いている時間に勉強して、営業事務に慣れていかないと。使えないやつが入ってきたなんて、思われなくないし。……って、あれ、『コーヒー飲む?』って今聞いてくれたのは、由佐さん?
はっとして由佐さんのデスクを見ると、姿がない。上司にコーヒーを入れてもらうなんて、前の職場ではありえなかった!と、慌てて立ち上がったわたしは給湯室へ急いだが、由佐さんはすでにふたつのカップにコーヒーを入れていた。
「すみません、わたしのコーヒーまで……!」
「別にいいよ。砂糖やミルクは適当に自分で入れてくれ」
「は、はい、ありがとうございます」
給湯室は広く、休息がとれるようになのか、寝てくつろげる大きさのソファと茶色いテーブルが置かれている。
由佐さんは自分のカップを持つとソファへ座って、コーヒーを飲みはじめた。
「君もここ、好きに使っていいから」
「あ、はい……」
コーヒーを入れてくれたことは気遣いだろうけど、この淡々とした口調は、はじめて会ったときの印象とやはり違うなと改めて思う。
それに、エレベーターでのあの言葉は、思い出すともやもやと……恥ずかしさも湧き上がってくる。
データベース管理ソフトの使い方に不安があるので、テキストを見てわからないところを確認しながら進めていく。忘れないように印をつけながら集中して読んでいると、「コーヒー飲む?」と声をかけられて、顔を上げないまま「はい」と答えた。
空いている時間に勉強して、営業事務に慣れていかないと。使えないやつが入ってきたなんて、思われなくないし。……って、あれ、『コーヒー飲む?』って今聞いてくれたのは、由佐さん?
はっとして由佐さんのデスクを見ると、姿がない。上司にコーヒーを入れてもらうなんて、前の職場ではありえなかった!と、慌てて立ち上がったわたしは給湯室へ急いだが、由佐さんはすでにふたつのカップにコーヒーを入れていた。
「すみません、わたしのコーヒーまで……!」
「別にいいよ。砂糖やミルクは適当に自分で入れてくれ」
「は、はい、ありがとうございます」
給湯室は広く、休息がとれるようになのか、寝てくつろげる大きさのソファと茶色いテーブルが置かれている。
由佐さんは自分のカップを持つとソファへ座って、コーヒーを飲みはじめた。
「君もここ、好きに使っていいから」
「あ、はい……」
コーヒーを入れてくれたことは気遣いだろうけど、この淡々とした口調は、はじめて会ったときの印象とやはり違うなと改めて思う。
それに、エレベーターでのあの言葉は、思い出すともやもやと……恥ずかしさも湧き上がってくる。