冷徹部長の愛情表現は甘すぎなんです!
「純は昔から人脈を広げるのが上手いし、敵をほとんど作らないからな。学生のときから『自分の店持ちたい』っていうのはいつも語っていたし。純なら経営者としてやっていけるだろうなって思ってた」
由佐さんは横目で三坂さんを見ながらそう言っていて、わたしはお店の話を聞きながら感心していた。
それから四人でいろいろな話をしていたが、夏穂子へ見せる猫をかぶった由佐さんの態度が気になってしまうわたしは、美味しいはずのサンドイッチにいまいち感動できなかった。
どうせわたしは、ただの部下だし……。
微妙な気分になりながら由佐さんを見ていると、ふと、彼の仕草に違和感をもった。
瞬きをしたとき、長く瞼を閉じているときがある……。
疲れているからかなと、そう思っていたけれど、食べ終えてカフェを出るときもやはり瞬きが長いときがあったので、気になってしまった。
「大丈夫ですか?」
三坂さんと夏穂子と別れてオフィスへ戻るエレベーターの中で尋ねたわたしに、由佐さんは少し驚いたような顔を向けてきた。わたしに指摘されたことが、予想外だったのかもしれない。
「疲れているんじゃないですか? 体がだるそうです」
「……そう見える?」
「はい。仕草を見ていて、なんとなく」
体調が悪いのなら無理をしてほしくないと思ってそう言ったのに、由佐さんはからかうようにクスッと笑った。
由佐さんは横目で三坂さんを見ながらそう言っていて、わたしはお店の話を聞きながら感心していた。
それから四人でいろいろな話をしていたが、夏穂子へ見せる猫をかぶった由佐さんの態度が気になってしまうわたしは、美味しいはずのサンドイッチにいまいち感動できなかった。
どうせわたしは、ただの部下だし……。
微妙な気分になりながら由佐さんを見ていると、ふと、彼の仕草に違和感をもった。
瞬きをしたとき、長く瞼を閉じているときがある……。
疲れているからかなと、そう思っていたけれど、食べ終えてカフェを出るときもやはり瞬きが長いときがあったので、気になってしまった。
「大丈夫ですか?」
三坂さんと夏穂子と別れてオフィスへ戻るエレベーターの中で尋ねたわたしに、由佐さんは少し驚いたような顔を向けてきた。わたしに指摘されたことが、予想外だったのかもしれない。
「疲れているんじゃないですか? 体がだるそうです」
「……そう見える?」
「はい。仕草を見ていて、なんとなく」
体調が悪いのなら無理をしてほしくないと思ってそう言ったのに、由佐さんはからかうようにクスッと笑った。