冷徹部長の愛情表現は甘すぎなんです!
由佐さんと余計な絡みをしたらまずい。そう思ってあまり喋らず、おとなしくお酒を飲んでいたのだが、こういう機会だからと意を決したのか、ついに谷池さんが質問してきた。
「あの、ちょっとお聞きしたいことが。課長と嶋本さんってどういう関係なんですか?」
一応こっそりとしながら、由佐さんとわたしを窺う谷池さんに固まる。
聞かれるのがわたしだけだったら、焦ろうが困ろうがなんとか答えるけど、由佐さんがどういう反応をするのか、気になって自分から答えられない。
由佐さんは上司だけど、谷池さんはそういう意味のことを聞いているわけではないということはわかっている。わたしとの関係……ベッドで一緒に寝た仲、というのはいろいろまずいから無理だ。
どうするんだろう、そしてわたしはどうしたらいい?
困っていると、由佐さんがふっと笑って答えた。
「どういう関係って、会社で俺は上司だろ」
「そういうことじゃなくて! ふたり付き合っているんですか? この前の朝、ふたりが一緒にいるのを見てから俺ずっと気になっているんですよ」
「へえ、じゃあずっと気になってろよ」
「ええっ? なんですか課長、はっきり教えてくださいよ! 嶋本さん、どうなんだ!?」
どこまでも濁す由佐さんに焦れた谷池さんは、今度は隣にいるわたしに真相を迫ってくる。わたしは、「付き合ってはいません!」と答えたが、しばらくあやしまれてしまって大変だった。
「あの、ちょっとお聞きしたいことが。課長と嶋本さんってどういう関係なんですか?」
一応こっそりとしながら、由佐さんとわたしを窺う谷池さんに固まる。
聞かれるのがわたしだけだったら、焦ろうが困ろうがなんとか答えるけど、由佐さんがどういう反応をするのか、気になって自分から答えられない。
由佐さんは上司だけど、谷池さんはそういう意味のことを聞いているわけではないということはわかっている。わたしとの関係……ベッドで一緒に寝た仲、というのはいろいろまずいから無理だ。
どうするんだろう、そしてわたしはどうしたらいい?
困っていると、由佐さんがふっと笑って答えた。
「どういう関係って、会社で俺は上司だろ」
「そういうことじゃなくて! ふたり付き合っているんですか? この前の朝、ふたりが一緒にいるのを見てから俺ずっと気になっているんですよ」
「へえ、じゃあずっと気になってろよ」
「ええっ? なんですか課長、はっきり教えてくださいよ! 嶋本さん、どうなんだ!?」
どこまでも濁す由佐さんに焦れた谷池さんは、今度は隣にいるわたしに真相を迫ってくる。わたしは、「付き合ってはいません!」と答えたが、しばらくあやしまれてしまって大変だった。