冷徹部長の愛情表現は甘すぎなんです!
「悪い、ちょっと電話」
わたしが考えてぼうっとしている間、由佐さんと三坂さんは会話をしていたが、由佐さんが携帯を持って席を立った。お店の外へと出ていく彼の姿になんとなく視線を向けていると、三坂さんがそっと声をかけてきた。
「由佐のこと、気になる?」
「えっ……!?」
急に図星を突かれたので焦った反応をしてしまい、すぐに否定をしようとしたが、三坂さんがふっと笑ったからもう手遅れだと思った。
「そっかぁ、やっぱり。夏穂子ちゃんも、由佐と紘奈ちゃんのことを言っていたから」
夏穂子ったら……! カフェで偶然会ったとき、合流する前に由佐さんとわたしのことを三坂さんに話したの? もうっ、恥ずかしいじゃないか。
「あの、このお店で酔って眠ってしまったときに、そういう流れになっちゃって……別に今はまったくありえないので……」
「そういう流れって?」
「だから、その……」
エントランスで三坂さんと再会したとき、由佐さんと一緒にいたわたしのことを心配してくれていたのに、なにも言わなかったこともあったので、居た堪れない気持ちに焦りも交じり、歯切れが悪くなる。
そんなわたしのことをじっと見ている三坂さんが、はっと察したように瞼を広げたあと困ったような顔をした。
わたしが考えてぼうっとしている間、由佐さんと三坂さんは会話をしていたが、由佐さんが携帯を持って席を立った。お店の外へと出ていく彼の姿になんとなく視線を向けていると、三坂さんがそっと声をかけてきた。
「由佐のこと、気になる?」
「えっ……!?」
急に図星を突かれたので焦った反応をしてしまい、すぐに否定をしようとしたが、三坂さんがふっと笑ったからもう手遅れだと思った。
「そっかぁ、やっぱり。夏穂子ちゃんも、由佐と紘奈ちゃんのことを言っていたから」
夏穂子ったら……! カフェで偶然会ったとき、合流する前に由佐さんとわたしのことを三坂さんに話したの? もうっ、恥ずかしいじゃないか。
「あの、このお店で酔って眠ってしまったときに、そういう流れになっちゃって……別に今はまったくありえないので……」
「そういう流れって?」
「だから、その……」
エントランスで三坂さんと再会したとき、由佐さんと一緒にいたわたしのことを心配してくれていたのに、なにも言わなかったこともあったので、居た堪れない気持ちに焦りも交じり、歯切れが悪くなる。
そんなわたしのことをじっと見ている三坂さんが、はっと察したように瞼を広げたあと困ったような顔をした。