冷徹部長の愛情表現は甘すぎなんです!
「えーっと、夏穂子ちゃんからは紘奈ちゃんが由佐のことを気になっているかも、って感じのことしか聞いていなかったんだけど……そうか、ふたりともあの日……」
わたしは、自分が言わなくてよかったことまで言ってしまったんだということに気づき、体を硬直させる。
てっきり、夏穂子があの夜のことも含めてすべて三坂さんに言っていると思ったけれど、違ったの……!?
音でもしそうな勢いで顔が熱くなり、わたしはすぐさまうつむいた。
バカ、どこかへ逃げて隠れてしまいたい……! 一応濁してはいたけれど、どういう意味なのか三坂さんは察してしまったようだが、それよりもわたしの気持ちのことを知りたいようだ。
「それで紘奈ちゃん、由佐のこと好きになったんだ?」
「いいえ、あの、ええっと、そうかなっていうときもありましたけど、由佐さんには『好きになるわけがない!』って言ってあります」
「ははっ、本当? あいつそんなこと言われたの、はじめてなんじゃないかなぁ」
面白そうに笑う三坂さんに、わたしは前髪を触って恥ずかしい気持ちを紛らわす。ついカッとなって言ってしまったその言葉、今となってはわたしが自分の気持ちを隠す原因になってしまって、“もう好きではない”という素振りを三坂さんにもしてしまう。
それでも三坂さんは、わたしが由佐さんのことを好きだと思っているかもしれないなと、三坂さんの表情がらそう感じた。
わたしは、自分が言わなくてよかったことまで言ってしまったんだということに気づき、体を硬直させる。
てっきり、夏穂子があの夜のことも含めてすべて三坂さんに言っていると思ったけれど、違ったの……!?
音でもしそうな勢いで顔が熱くなり、わたしはすぐさまうつむいた。
バカ、どこかへ逃げて隠れてしまいたい……! 一応濁してはいたけれど、どういう意味なのか三坂さんは察してしまったようだが、それよりもわたしの気持ちのことを知りたいようだ。
「それで紘奈ちゃん、由佐のこと好きになったんだ?」
「いいえ、あの、ええっと、そうかなっていうときもありましたけど、由佐さんには『好きになるわけがない!』って言ってあります」
「ははっ、本当? あいつそんなこと言われたの、はじめてなんじゃないかなぁ」
面白そうに笑う三坂さんに、わたしは前髪を触って恥ずかしい気持ちを紛らわす。ついカッとなって言ってしまったその言葉、今となってはわたしが自分の気持ちを隠す原因になってしまって、“もう好きではない”という素振りを三坂さんにもしてしまう。
それでも三坂さんは、わたしが由佐さんのことを好きだと思っているかもしれないなと、三坂さんの表情がらそう感じた。