冷徹部長の愛情表現は甘すぎなんです!
「うわぁ、たくさんいますね!」
後ろにいる由佐さんに振り返り、興奮しながらそう言ったわたしは、口もとを緩めている彼にはっとして、急にはしゃいでしまった自分が居た堪れない。
「す、すみません、水族館に来るのは久しぶりで……」
「俺も。最後に来たの、小学生のときかな」
わたしの隣に立った由佐さんは、ペンギンたちを穏やかな目で見ていたが、こちらへ視線を向けると意地悪な顔になった。
「彼氏と来たことないのか? こういう場所って、家族と来るかデートで来るかだろ?」
「わ、わたしは、家族と行ったり、学生のときは女の子の友達三人で行きました。……由佐さんは、こういう場所をデートによく使うんでしょうけど」
「俺、女とふたりで水族館に来たのってはじめてだけど」
それは、わたしが由佐さんと水族館に来たはじめての女ってことになる……?
「い、意外です。由佐さん、遊び慣れていそうだから」
「遊び慣れていそうって……。今まで女をどこかに連れていこうなんて、自分から言うことはほとんどなかったよ」
「……じゃあなんでわたしのこと、誘ってくれたんですか」
今日、こうして一緒に過ごしている理由。わたしのこと、“軽い付き合い”なんて言っていたくせに、どうして出掛けるなんて言いだしたのか。
つい流れで訊いてしまったわたしは、窺うように由佐さんを見る。すると彼は、いたずらっぽく笑った。
後ろにいる由佐さんに振り返り、興奮しながらそう言ったわたしは、口もとを緩めている彼にはっとして、急にはしゃいでしまった自分が居た堪れない。
「す、すみません、水族館に来るのは久しぶりで……」
「俺も。最後に来たの、小学生のときかな」
わたしの隣に立った由佐さんは、ペンギンたちを穏やかな目で見ていたが、こちらへ視線を向けると意地悪な顔になった。
「彼氏と来たことないのか? こういう場所って、家族と来るかデートで来るかだろ?」
「わ、わたしは、家族と行ったり、学生のときは女の子の友達三人で行きました。……由佐さんは、こういう場所をデートによく使うんでしょうけど」
「俺、女とふたりで水族館に来たのってはじめてだけど」
それは、わたしが由佐さんと水族館に来たはじめての女ってことになる……?
「い、意外です。由佐さん、遊び慣れていそうだから」
「遊び慣れていそうって……。今まで女をどこかに連れていこうなんて、自分から言うことはほとんどなかったよ」
「……じゃあなんでわたしのこと、誘ってくれたんですか」
今日、こうして一緒に過ごしている理由。わたしのこと、“軽い付き合い”なんて言っていたくせに、どうして出掛けるなんて言いだしたのか。
つい流れで訊いてしまったわたしは、窺うように由佐さんを見る。すると彼は、いたずらっぽく笑った。