冷徹部長の愛情表現は甘すぎなんです!
確かに、彼氏がほしいと思っているけれど、わたしはすぐに自分からグイグイといくようなタイプではない。トン、と軽く背中を叩いてきた夏穂子に思い切り首を振っていると、話が盛り上がっていると思ったのか、「仲がいいですね」と由佐さんが微笑みながら戻ってきた。
「なにを飲みますか? 好みを教えていただければ、合うものを作りますよ」
「じゃあ、由佐さんにお任せします! ねっ、紘奈?」
同意を求めてきた夏穂子は、先ほどしていた会話での内容を焚き付けるような顔でわたしを見てくる。
由佐さんにドキドキしているわたしは、もう、やめて!と思いながら、遠慮がちにうなずいた。
わたしたちの好みを聞いてお酒を作り始めた由佐さんを、そわそわしながら窺う。
すると、夏穂子が口もとを緩めながらがらわたしの腕を指でつついてきた。
わたしが由佐さんのことを気にしているのが、夏穂子にバレている。
もういい大人なのに、好きな子が友達に知られてしまった恥ずかしさを感じてしまって、わたしはうつむいた。
こういう場で出会う男性って、どうなんだろう。
お店の人だし、わたしは客なのだから、かっこいいバーテンダーさんと思うくらいにして、親しくなろうなんて気持ちは持たないほうがいい。だって、接客は仕事だもん。
「なにを飲みますか? 好みを教えていただければ、合うものを作りますよ」
「じゃあ、由佐さんにお任せします! ねっ、紘奈?」
同意を求めてきた夏穂子は、先ほどしていた会話での内容を焚き付けるような顔でわたしを見てくる。
由佐さんにドキドキしているわたしは、もう、やめて!と思いながら、遠慮がちにうなずいた。
わたしたちの好みを聞いてお酒を作り始めた由佐さんを、そわそわしながら窺う。
すると、夏穂子が口もとを緩めながらがらわたしの腕を指でつついてきた。
わたしが由佐さんのことを気にしているのが、夏穂子にバレている。
もういい大人なのに、好きな子が友達に知られてしまった恥ずかしさを感じてしまって、わたしはうつむいた。
こういう場で出会う男性って、どうなんだろう。
お店の人だし、わたしは客なのだから、かっこいいバーテンダーさんと思うくらいにして、親しくなろうなんて気持ちは持たないほうがいい。だって、接客は仕事だもん。