霞村四丁目の郵便屋さん
「うーん。わかんないよ。考えたこともない」


UFO特集とかいってよくテレビで取り上げられているけれど、あれをそのまま信じる気にもなれないし、かといって全否定もできない。


「そっか。そうだよね」


合点がいったというような声を上げるみやびは、いったいなにが聞きたいんだろう。


「みやびは信じるの?」


頭が混乱してきた俺は、逆に問いただした。


「信じるっていうか……そういう不思議な存在があってもいいのかなとは思う」


それなら俺も同じ。
ちょっとミステリアスな存在があったとしても別にかまわないし、むしろあったほうが楽しそうだ。


「それもそうだね。霞村のどこかに妖精がいたりして」


そんな雰囲気だけはある。

村には家が密集している場所が数カ所あるけれど、それ以外は竹林だったり、森林だったりして、一歩足を踏み入れれば妖精がいてもおかしくなさそうな場所だらけだ。
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